浄土宗寺院の魅力をPR 奈良で「てらギャラde六時礼讃」開催

09-27 著者:admin

「てらギャラde六時礼讃」をPRする僧侶ら=奈良市 浄土宗寺院の魅力を伝えようと、浄土宗奈良教区第一組(24寺院)は、通常は開放していない奈良市内の6寺院で順に「六時礼讃」という勤行を披露する「てらギ...
「てらギャラde六時礼讃」をPRする僧侶ら=奈良市

浄土宗寺院の魅力を伝えようと、浄土宗奈良教区第一組(24寺院)は、通常は開放していない奈良市内の6寺院で順に「六時礼讃」という勤行を披露する「てらギャラde六時礼讃」を11月9、10日に行う。開宗850年を機にした試みで、寺に親しみを持ってもらうのが狙いだ。

浄土宗寺院は開宗以降、全国で約7千まで増えたが、近年は過疎化や核家族化の影響で檀信徒が減少するなどし、運営の変革が求められているという。こうした中、開宗850年に際し昨年から、一般の人が入る機会が少ない一般寺院内を特別公開する「てらギャラ」を実施してきた。

奈良教区第一組ではさらに法要を公開する試みを計画。6寺院を順に会場にして、阿弥陀如来に感謝の念仏を唱える「十夜法要」を営み、その中で「六時礼讃」を勤める。六時礼讃は中夜や晨朝(じんじょう)など1日を6つの時に分けて、お経や念仏を唱えて、礼拝する勤行で、美しい旋律が特徴。六時はそれぞれ旋律が異なる。

11月9日は普光院=中夜礼讃(午前10時)▽浄國院=晨朝礼讃(午後1時)▽浄福寺=初夜礼讃(同4時)、同10日は興善寺=後夜礼讃(午前10時)▽金躰寺=日中礼讃(午後1時)▽来迎寺=日没礼讃(同4時)-を行う。

普光院の静永孝章住職は「近年は墓じまいなどが増え、信仰心が薄れているのを感じる」とした上で「勤行の様子を見たりお経を聞いたりして、体で感じてもらうことで少しでも信仰心を高めていただきたい」と話す。

6寺院の通しチケットは3千円で、各寺院でスタンプを押し完成すると御朱印になる。申し込みはホームページからで、先着50人に達し次第締め切る。ユーチューブのオンライン中継もある。問い合わせは事務局(0742・22・3560)。

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