09-05 著者:admin
「あんたは、まだ休んでていいから」
それでも一人で姿を消したみっちゃんが心配で、幸次は彼女のあとをつけた。
みっちゃんが向かったのは、いつも女たちが立っている場所だった。
そこの女たちが男たち相手に何をやっているのか、実は幸次はまだよく分かっていなかった。
それでも十歳の幸次には幸次なりに、それがみっちゃんを今よりももっと惨めにさせることだけは分かっていた。