04-03 著者:admin
今年1月、東京・羽田空港で発生した日航機と海保機の衝突事故をめぐり、重傷を負った海保機の男性機長が入院先の医療機関から退院したことが2日、関係者への取材で分かった。事故から2日で3カ月。運輸安全委員会や警視庁は、当時の状況について聴取するため、機長の体調に留意しつつ調整を進める。
関係者によると、男性機長は3月下旬に退院。体調に不安があることから当面聴取は見送り、療養に専念するという。
また、警視庁が事故当時に管制業務に当たっていた管制官13人に聴取を行っていたことも捜査関係者への取材で判明。事故が発生した「C滑走路」や「C5誘導路」の担当管制官と統括役の管制官らに事故発生までの経緯を確認したという。管制塔では誤進入防止の注意喚起機能が作動していたが、管制官は海保機の動きに気付かなかったとみられている。
事故は1月2日午後5時47分ごろに発生。羽田空港のC滑走路に着陸した日航516便が、滑走路内に進入していた海保機と衝突。海保機の乗員5人が死亡し、機長は重傷を負い、入院していた。